壮大な自慢話はうさん臭すぎる―相手に違和感を感じた自分の直感を信じよう
≪読者さんより≫前回登場した、ナカヨシ商社担当の課長代理です。
新任草々に『俺の仕事はみんなを守ることなんだ。』等と言って、私たち部下を喜ばせた上司の課長のことをつらつら言いましたが、この人物について、追加の話があります。
彼は、
私より少し年上で、国公立大学卒業後、一部上場企業のわが社へ営業マンとして入社。
妻と子2人の4人家族で、妻の実家が裕福らしく、30代で豪邸に住んでいるとのこと。
彼自身、営業マンとしての資質があるようで、その話術・オーラに引き込まれて得意先の社員を味方につけることができている模様。
サイコパシーは魅力的な人物であることが多い、と心理学者や精神科医の専門書などには書いてありますが、何も知らない人、付き合いの薄い人や初対面の人は、大半の人が自己愛課長を『魅力ある人物』と思ってしまうようです。私もそう思った一人でした。
『一部上場企業へ入社、国公立出身、金持ち』という目に見えるスペックが、先ず、人の（私の）目を曇らせてしまい、そこに『ニコニコさわやかすぎる顔、カッコ良すぎる、「俺の仕事はみんなを守ることなんだ」というセリフ』にトドメを刺されました。
そしてその後、自己愛課長本人の口から、以下のような話が出るようになりました。
↓
・先祖は応仁の乱の中心に居た
・実家には何百年もまえの家計図と刀がある
・父親がノーベル○○賞受賞の△△さんと友人だ
・妻の実家は文豪□□の生家だ
・妻はストラディバリウスを持っている
確かに、わが社には、高学歴の、成金ではない富裕層や元華族の人も居ますが、それらの社員は、そのことを自ら口にする事などなく、入社後何年も経ってから分かる、あるいは周囲が話す等して分かる、というもので、『そういえば品があると思っていた』という会話になったりするのです。
私は、自己愛課長の話に、直感的に？？？と、違和感を感じました。
（ハッキリ言いましょう）うさんくさい！と。
私は、バブル期に生まれ、円周率が3の教育を受けたユルイ世代かもしれませんが、夏冬でもエアコンなしで平気ですし、味噌汁とご飯だけで満足できます。
天体観察さえできていれば、住む家・乗る車など何でもいい、と思う（言葉は悪いですが）貧乏人だと思います。
天体観察をしていると『生まれてきて良かった！』と幸せすら感じます。
そのためでしょうか、家柄、肩書き、お金等々の話は（ほとんど）興味がありませんし、元華族やストラディバリウスを持っている人を手放しで尊敬するようなこともありません。
そんな私のオーラを感じたのか、自己愛課長は、ひとり残業している私のところへやって来て、こんな事を言い出したのでした。
（ここで感動してあげないといけなかった！承認要求ですね。）
本当の両親ではない人と暮らすのは辛いことだよ、心の底から甘えられないからね。
だから、僕は、みんなには幸せになってもらいたいんだよ。
（ここで褒めないといけなかった！またまた承認要求ですね。）
何し来たのか、何が言いたかったのか、自己愛課長の意味不明な言動に、ますます？？？（うさんくさい）と思う私でした。
≪管理人より≫
実に興味深い話です。
自己愛性人格障害者というは、どの人も同じ症状を持っている、ということが確認できて嬉しくなりました♪
そして、自己愛課長さんが言ったことは、本音だと思いました。
自己愛課長さんは、心の底から甘えられない、幸せではない、ということだと思います。
乳幼児期に、自分を手放しで褒め守ってくれる人が居なかった、認めてくれる人がいなかったのでしょう。
親御さんのネグレクトでしょうか？自分を構ってくれなかった、存在（人格）を認めてもらえなかった（否定され続けた）のでしょうか。
自分という存在を認めてもらうために、その小さい頭で必死になって生き残りをかけて考えるようになる。
立派でなければママに認めてもらえない、能力がなければママに褒めてもらえない、と思うが、現実は自分は立派でも魅力的でもないためかママに認めてもらえないから、立派な魅力ある自分を空想するようになった。
そして、いつしか現実と空想との区別がつかなくなった。
空想でしかないのに、自分は立派で魅力的な人物だと確信してやまなくなった。その場所では一番能力ある存在だ、とさえ思うようにもなる。
立派・魅力的でなければ認めてもらえないことから、それは歪んだ学習の仕方だったが、自分なりに立派・魅力的とは何かを考えたところ、家柄、肩書き、人脈、お金が人の心を掴むものだと分かった。
子どもの場合、『わたしUFOを呼ぶことができるの』『わたし○村たくやと親戚なの』等と言って注目を浴びよう（認めてもらおう）としたりする。
さらには、人前ではニコニコする、葬式では涙を流す、尊敬されるために難しい言葉を使う、「みんなのためを思ってやっている」と言えばカッコいいはずだ、等々、自分で考えたマニュアルに沿って生きていくようになる。
悲しくなってくるような話です。
自己愛課長さんは、彼の言うように、（養子かどうか分かりませんが）幸せではない、と思います。
壮絶な葛藤を抱えた精神世界を持った人なのだと思います。
それで、自己愛課長さんが、読者さんに黙って勝手に読者さんの仕事を奪い取った理由は、ナカヨシ商社さんからの注文が近年にない大きな注文だったため、自己愛課長には自分を立派に見せる大チャンスだったことから、自然に奪い取るような形になったようです。
自己愛課長さんのやった事は、読者さんをターゲットにしていて食い潰すというよりは、やはり、サイコパシー独特の症状＝大きな仕事を成功させるのは自分しか居ない、という空想のなせる業だったと思うのです。
ナカヨシ商社の社員が自己愛課長さんに契約（注文）の内容を話すのは当然のことでした。
大きな注文・契約！自分こそがやるべき仕事だ！と思った自己愛課長さんの頭の中は、
・これでみんながさらに俺を認めるぞ
・俺の能力は凄いんだぞ
・ハハハハハ
・50トンものアルミを動かせるのは俺なんだ
・俺が課長のはずがない
・これで部長になるぞ
というふうなものだと思います。基地外です。
その異常な精神世界には、読者さんは存在せず、組織・社会常識・道理等々も存在していません。
ただただ、自己愛課長さんの空想と生存本能が存在するだけです。
管理人のところのサイコパシーも、読者さんのところのサイコパシーと同じ症状を持っています。部長職まで持っている乳児で、サイコパシー・自己愛ハンニャといいます。
自己愛ハンニャは、空想の中で、自分が社内で一番能力があると思っているようで、自分でこう↓口走ります。
自己愛ハンニャ：（役員会議で）
・社内では、アタシが一番頑張っています
・（社長秘書の）管理人さんより能力があります
（得意先に）
・社長秘書の自己愛ハンニャと申します
・（管理人が作ったデータベースをパクった上で）こんなすごいものを苦労してアタシが作りました
と。
基地外です。
管理人のところのサイコパシーは、読者さんのところのサイコパシーと違って、学歴や家柄、容姿にいたるまでレベルが低いため（一部上場企業には入社できないだろうという意味で）、すぐにメッキがはげてしまいましたが、自己愛課長さんのメッキがはげるのは時間がかかるかもしれません。（ちーと大変ですね）
前回も書きましたが、管理人は、サイコパシーはウィルスと同じだと思っています。
例えば、インフルエンザウィルス。
吸い込んでしまわないようにするしか予防策がないように、サイコパシーには近づかない・関わらないようにするしか、その被害の予防策がないように思います。
サイコパシーは、人間が産み落とすバケモノでしかありません。
人類は、サイコパシーが人類存続の危機をもたらすんだ、との認識をまだ持っていません。
これからどれほどの数の人が犠牲になるのでしょう。
危険極まりないサイコパシーが人類の形をして人類に混ざっている、という状況は、まさに獅子身中の虫。
それはウィルスより性質が悪いのです。
なぜなら、サイコパシーにやられた被害者は、苦しみながら生き続けなければならないからです。
恐ろしい世の中に生まれたものです。
それで、ワクチンはないのか、と言いますと、それは、自己愛性人格障害者というは赤ちゃんなんだ、と心底思えることが予防薬だと管理人は思っています。